「休肝日」ならぬ「求観（移動）日」

東工大に異動して、５年が過ぎました。

自宅のある最寄駅から大学の最寄り駅まで片道１時間半（９０分）の電車通勤をしています。幸運にも行きも帰りも座れるため、電車内ではパソコンを開いて仕事をする、又はタブレットやスマホでメールチェックを行うことが日常となり、車窓からの景色を楽しむようなことは殆どありません。

そのため、フッと車窓から外を眺めても、５年以上通勤しているにも関わらず今駅間のどこを通過しているのか分からないことが殆どです。この認識が必須かといえばそんなことはありませんが、従来は持っていた感覚が何か一つ失ったような気がして、本当にこれでよいのかと自問自答しました。

そこで、出した結果は週に１日、往復とも車内での仕事は一切しないで、車外を眺めようと。

まだ、始めて一月余り、車窓を通して四季の移り変わりを楽しむまでは経ってはいませんが、同乗者の方へも目が届くようになりました。

健康に留意してお酒を週一日だけ飲まない「休肝日」ならぬ、週一日車窓の外を観ることを求めた車内「求観（移動）日」です。