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今月のつぶやき(教員)

  • 2022-02-01
  • diary

2022年2月のつぶやき

教員の表です。当研究室ではシミュレーション計算を行うためのプログラミング言語を使用しています。様々な関数が実装されていて詳細な図面も作成できる大変優れた言語です。

 

このプログラミング言語は、優れすぎていて使用者が完全に理解していない内容でも計算結果を出力してくれてしまいます。本来理解する必要があるところがブラックボックス化してしまうリスクがあります。ただブラックボックス化しているだけではなく、計算条件によっては誤りがあるような状況で使用者がその誤りに気がつかない恐れが出てきてしまうことがあり得ます。これを回避するためには、いきなりこのプログラミング言語に計算させるのではなく、やはり最初は内容を自分でしっかり理解する必要があると思います。

 

昨年の竜王戦で藤井聡太さんが四冠となりました。その際谷川浩司九段は下記のように分析されております。

「藤井さんが実際に指した手は、その瞬間から共通のデータとして、ライバルでもあるプロ棋士仲間に伝わる。しかし考えた末に採用しなかった指し手や内容は、藤井さん一人のものだ。水面下のデータベースが藤井さんの飛躍に生きている」

https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXZQOLM119Q0011112021000000 )

 

イチローさんが日米通算4000安打を達成した際には下記のように語られています。

「こういうときに思うのは、別にいい結果を生んできたことを誇れる自分ではない。誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」

https://www.nikkei.com/article/DGXZZO58785970S3A820C1000000/ )

 

優れたプログラミング言語やAIは使用者が内容を理解していなくても答えを出してくれます。それは使用者以外の「指した手」や「ヒット」を見ているのと似ています。しかし、それだけでは使用者が成長するのは難しいと思います。

プログラミング言語やAIを存分に使用しつつ、その前にまず内容や理論、原理をしっかりと自分なりに理解し、その後でも試行錯誤を重ねることが重要なのだと自戒を込めて考えさせられます。