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今月のつぶやき(SB研究員) 「指導教官の部屋」

  • 2022-10-01
  • diary

指導教官の部屋

研究員の江田です。初めてのつぶやきとなります。

藤井・表研究室の研究員となったご縁で4年近く前だったかと記憶しておりますが本当に久し振りに大岡山の校門をくぐりました。

大岡山南地区もあの当時とはすっかり様変わりしていましたが、3号館と5号館のみは当時の佇まいのままで嬉しくなりました。と言うのもB4~M2までの3年間所属していた研究室の学生部屋が3号館に、そして足繫く通った実験室が5号館にあったため、それぞれとても思い出深い建物であったからです(当時はそれぞれ中棟、南棟と呼ばれていました)。3号館に入りとても懐かしい気持ちでエレベータに乗り藤井先生のお部屋(当時は9階)へ向かいました。学生時代の所属研究室では半導体レーザの研究をしていた関係でこのとてつもなく遅いエレベータ(今でもそうですが)で液体窒素を幾度となく運んだことが思い出されます。

さて、藤井先生のお部屋を訪ね、驚くとともに身の引き締まる思いになりました。まさにこの部屋こそ40年前に計算、実験の進め方や論文の書き方などで色々とご指導いただいた教官の部屋だったからです。部屋に入ってみて当時この部屋にあった机、椅子や小型計算機(言語はFORTRAN)の位置をはっきりと思い出しました。一方、5号館の地下には当時はクリーンルームがあり、ここでは半導体レーザが発光するまでそれこそ何度も通い徹夜でデバイスを製作したものです。

そして今、この3号館に藤井先生のお部屋があります。何という巡り合わせでしょう。あれから長い年月を経てあと数年で高齢者の仲間入りの年齢となった今、若かったあの頃と同じようにというわけにはいきませんが、残された社会人人生数年間身体に相談しつつできるだけのことはしたいと思っているこの頃です。